【重曹・クエン酸・セスキ・オキシ】違いと使い分け早見表!混ぜると危険で効果なし?

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【重曹・クエン酸・セスキ・オキシ】違いと使い分け早見表!掃除で注意することを解説

『重曹・クエン酸・セスキ炭酸ソーダ・オキシクリーン』は、似ているけど違うんだよね?どのように使い分けたらいいの?

今回は、ナチュラルクリーニングと呼ばれるエコ洗剤の使い方の違いについてお答えします!

この記事を読むと分かること
  • 【違い】重曹・クエン酸・セスキ・オキシの違い
  • 【使い分け】重曹・クエン酸・セスキ・オキシの使い分け
  • 重曹とセスキ、重曹とクエン酸さんなど混ぜると効果があるのか

掃除の動画や記事にたびたび登場する『重曹・クエン酸・セスキ炭酸ソーダ・オキシクリーン(過炭酸ナトリウム)』ですが、結局どれを使ったらいいのか分からない!という方は多いはず。

それぞれの違いと使い分けを早見表を使って分かりやすく解説します!

混ぜるとどうなるかについては記事の最後で説明しています。

もくじ

【違いの早見表】重曹・クエン酸・セスキ炭酸ソーダ・オキシクリーンの違い

【違いの早見表】重曹・クエン酸・セスキ炭酸ソーダ・オキシクリーンの違い

クエン酸だけ酸性なのが分かりますね!

他は、アルカリ度合いが違います。頑固な油汚れや皮脂にはアルカリ性が強い洗剤が適しています。

それでは以下のそれぞれの特徴や使い方について説明していきますね。

  • 重曹
  • セスキ炭酸ソーダ
  • オキシクリーン
  • クエン酸

その後に、掃除における使い分けを、同じく早見表でお見せします!

重曹の特徴と使い方

重曹の特徴と使い方

重曹はpHが8.2ほどしかない弱アルカリ性のため、素手で触れることもできる安全性の高いエコ洗剤です。

肌にも優しくて、含まれているものは天然成分だけ。

口に入れることができるので、ベーキングパウダーの主成分や、ふくらし粉としてお料理にも使われますよね。

粒子が荒いので研磨剤としても使用でき、頑固な汚れをこすり落とすには最適です。

水に溶かしてスプレーとしても使えます。ですが、温度の低い水には溶けにくかったり、吹出口が詰まる場合があります。

中性洗剤よりも洗浄力があり、研磨剤として使えると覚えておきましょう。わたしは主に焦げ落としに使っています。

重曹を使った掃除や洗濯
  • 鍋の焦げ付き
  • レンジの汚れ
  • 茶渋など軽い汚れ
  • 靴やゴミ箱の消臭

※クレンザーの働きをするので、柔らかい素材への使用に注意

ひどい油汚れに重曹は向いていないので、次以降に紹介するもので掃除をしましょう。

セスキ炭酸ソーダの特徴と使い方

セスキ炭酸ソーダの特徴と使い方

重曹よりアルカリ濃度が高いpH9.8のセスキ炭酸ソーダ。

セスキ炭酸ソーダの成分は、重曹と炭酸ナトリウム(炭酸ソーダ)が混じったものです。

アルカリ性の強い炭酸ナトリウムと、人体に優しい重曹を混ぜることで、だれでも使いやすい洗剤に。

重曹よりもしっかりとした汚れを落としてくれます。

サラサラしていて水に溶けやすいので、スプレーとして利用もしやすいメリットも。

重曹との違いは、研磨作用が無いこと。研磨作用が不要な掃除の場合は、セスキか次のオキシクリーンがとても使いやすいのでおすすめ!

セスキ炭酸ソーダを使った掃除や洗濯
  • ひどい油汚れ(換気扇、コンロなど)
  • 血液の汚れ
  • 皮脂、シャツの襟
  • 排水口のぬめり
  • 消臭

オキシクリーンの特徴と使い方

オキシクリーンの特徴と使い方

オキシクリーンはpH10.5くらいのアルカリ性で、主な成分は過炭酸ナトリウムです。

オキシクリーンにはアメリカ版(コストコで販売)と日本版(中国産)があり、アメリカ版には界面活性剤が入っているため、より洗浄力が強いという特徴があります。

界面活性剤不使用の環境に配慮した日本版でも洗浄力は十分です。泡立ちが少なくてすすぎも楽!

こびりついた汚れを落としたり、つけ置き洗い、衣類の漂白剤として重宝します。

使う目安はお湯4Lに付属のスプーン1杯。40℃ほどのお湯に溶かして使いましょう!

オキシクリーンを使った掃除や洗濯
  • ひどい油汚れ(換気扇、コンロなど)
  • お風呂の黒カビ
  • 排水口
  • 皮脂、シャツの襟
  • 血液
  • 漂白
  • 除菌(布製品を1時間以上つけ置きした場合)

セスキ炭酸ソーダと使用用途はほとんど同じ。よりガンコな汚れに使う場合とお風呂のカビにオキシクリーンを使いましょう。
pHは上がりますが、ナチュラルクリーニングの1つなので安全に使えますからね♪

クエン酸の特徴と使い方

クエン酸の特徴と使い方

重曹やオキシクリーンなどが苦手な掃除を一挙に引き受けてくれる酸性のクエン酸!

水アカや石鹸カスなどのアルカリ性の汚れを分解して落とすことができます。

お酢も酸性なのでクエン酸の代わりに使えますよ。

クエン酸は水に溶けやすいので、スプレーで使うと便利。

クエン酸を使った掃除
  • 水アカ(風呂場の鏡やキッチンなど水回り)
  • 石鹸カス
  • カルシウム(ケトル、加湿器のカルキなど)
  • アンモニア(トイレの壁や、便器の黄ばみなど)

クエン酸は塩素系のハイターやカビキラーなどと混ぜると、有毒ガスが発生するので混ぜないよう注意!
酸素系のワイドハイターは大丈夫です。

【使い分け早見表】重曹・クエン酸・セスキ炭酸ソーダ・オキシクリーンの使い分け

重曹セスキ
炭酸ソーダ
オキシ
クリーン
クエン酸
pH8.2
弱アルカリ性
9.8
弱アルカリ性
10.5
弱アルカリ性
2
酸性
研磨力
鍋の焦げ付き
水の溶けやすさ
油汚れ
プラ製弁当箱
ヌメリ
皮脂
衣類の漂白
血液
水アカ
除菌1時間つけ置きで◯
消臭靴、油、生ゴミ靴、油、生ゴミ靴、油、生ゴミアンモニア
タバコ

重曹は、研磨作用があるので、鍋の焦げつきやレンジの汚れ落としに使いましょう。

人体に優しいので、手荒れがしやすい人や成分に過敏な人は、掃除や消臭も基本的に重曹でいいと思います。

ですが、毎日の拭き掃除や、食器洗い、洗濯などに便利なのは、水に溶けやすく洗浄力も程よいセスキ炭酸ソーダ!

スプレーにして利用したり、つけ置き利用したりとても便利でおすすめです!

オキシクリーン(過炭酸ナトリウム)は、セスキ炭酸ソーダとほぼ一緒な使い方ができます。

どちらも用意しておく必要はないので迷ったらセスキ!わたしは基本的にセスキを普段使っています。

ですが、コンロなどのひどい油汚れや、衣類のひどい汚れ用にオキシクリーンは最適です。そこそこひどくても普段はセスキで十分です。

オキシクリーンはカビも取ってくれるので、お風呂掃除に使いたい場合にもおすすめ!

クエン酸は、鏡や蛇口などの水回り&トイレに使いましょう。スプレーで使うと便利ですね。

カルキも取ってくれますが、酸性であればいいのでお酢でも可能です。

重曹やセスキは菌の繁殖は抑えられますが、除菌はできません。オキシクリーンであれば布製品を1時間以上つけ置きすれば除菌効果が発揮されます。
除菌をするなら、オキシクリーンかその上の洗浄力を持つワイドハイターがおすすめ。わたしはワイドハイターEXパワーを使っています。

ワイドハイター『粉末と液体』『EXパワーとPRO』の使い方の違いはこちら>>

セスキや重曹、クエン酸は混ぜると危険?効果は?

最後に『混ぜて使うとどうなのか』という気になる疑問にお答えしておきます!

セスキ炭酸ソーダと重曹は混ぜると効果ありますか?

混ぜても効果は変わりません。

セスキ炭酸ソーダは『重曹(炭酸水素ナトリウム)』と『炭酸ナトリウム』を合わせたものです。

つまり、セスキ炭酸ソーダには、すでに重曹(炭酸水素ナトリウム)が含まれているからです。

重曹とクエン酸は混ぜて使っても大丈夫ですか?

混ぜても効果はありません。

アルカリ性の重曹に、酸性のクエン酸や酢を混ぜると中和反応を起こし、二酸化炭素が発生して泡が立ちます。

泡によって汚れが浮いてくるだけで、こびりついた汚れを分解しているわけではありません。

注意するような危険なことはないですが、やる意味はありませんね。

クエン酸とハイターは混ぜると危険なのですか?

クエン酸と塩素系ハイター(キッチンハイターやカビキラー)は混ぜてはいけません。

有毒ガスが発生します。

酸素系漂白剤のワイドハイターとクエン酸は混ぜても大丈夫ですが、中和反応が起こるだけで意味はありません。

【まとめ】

重曹・クエン酸・セスキ炭酸ソーダ・オキシクリーンの違い、使い分けについて解説してきました。

まとめ
  • 重曹・セスキ・オキシ → 弱アルカリ性なので酸性の汚れに効果的
    油汚れ、皮脂、茶渋、カビ、悪臭など
  • クエン酸 → 酸性なのでアルカリ性の汚れに効果的
    水アカ、石鹸カス、アンモニア

弱アルカリ性の3製品は、重曹だけ研磨力がありますが、基本的には汚れの度合によって使い分ければOKです!

迷ったらセスキ!
お風呂のカビにも悩んでいるならオキシクリーンです♪

オキシクリーンより強力な酸素系漂白剤ワイドハイターについての記事も良かったらぜひ。

ワイドハイター『粉末と液体』『EXパワーとPRO』の使い方の違いはこちら>>

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